ついにケモノストーリーコンテストの全応募作品が公開されましたね!
たくさんの作品があるのでどの作品を読んだらいいか困ってる、なんて人もいるんじゃないでしょうか?
そこで今日のブログ更新は全応募作品のレビューをしようと思います!
あくまで個人の感想ですので、参考程度にしていただければ…
ケモノストーリーコンテスト
↑↑↑作品はこちらから読めます↑↑↑
掌編
僕とおてて(大賞作品)
モリモリ 著
初めて書いた小説とは思えない、まるで詩のような美しい文体で描かれた作品。
その文体と内容の美しさが見事にマッチしています。
読んだら自分の着ぐるみに対する見方が変わってしまうかも?
お隣さん(大賞作品)
とぅや 著
とあるお隣の獣人さんとの日常。
ちょっぴり大変ではあるけども楽しい日々がポップな文体で表現されている。
こんなお隣さんがいたらいいなって一度はみんな考えたんじゃないかな。
いつかの恩返し(大賞候補作品)
辰巳ルペ 著
掌編の短い文字数制限の中に壮大な物語が詰め込まれているのは見事。
中世よりなファンタジー世界で出会ったケモノとの大冒険!の序章。
こんな世界での冒険、続きが楽しみですね!
コーラス(大賞候補作品)
@Y 著
小さい頃は自分の空想する世界で走り回る妄想をしたことがある人も少なくないのでは?
ぼくは今でもしますが。
主人公もそんな人のひとり。空想を続ける全ての人への賛歌です。
またあした(入賞作品)
楓麟 著
小さかったあの頃の思い出。
それはいつの日か気づかぬうちに忘れてしまっていくものです。
あなたもいつか、あの頃のあの人に会えるかも。
キグルンデ大サーカス(入賞作品)
だいご 著
着ぐるみをテーマとしたちょっと変わった掌編作品
こんな変なお店があったら、おもしろいですね。
変わりゆく夕日(入賞作品)
夜狐紺 著
不思議な生き物、ゆうひ。
そのかわいらしさが余すことなく描写されています。
きっとあなたもゆうひに出会ったら、恋に落ちてしまうかもしれませんね。
美味しいラーメン(入賞作品)
ラグス 著
ケモノをモチーフとした珍しいミステリー。
ストレートな文体で、すっとストーリーが頭に入ってきてとても読みやすいです。
獣人がいる世界ではこんなラーメンもある…かも?
赤き眼、暗黒に輝きて
Yoshitugu Tuduki 著
ちょっとお硬めな作品。
世界観を作り上げるのはロマンあふれますね。
告白
虚偽 著
ちょっと異色の作品。
作者の心の叫びが聞こえてくるようです。
夜の蝶の裏の顔
Ring_chatot 著
獣人についてどんな特徴があるのか、そこから生まれるちょっと面白い話。
彼女らの生き生きとした姿が目に浮かびます。
普通の人ではいられない
烙雷 著
非常に内省的なお話。
きっと一部の人にはずんと重く響くのではないでしょうか。
すれ違いコント
伊藤テル 著
なんかよくわかんないけど言葉選びが好きです。
良かったぁ!
彼は、
霧島化猫(きりしまばけ) 著
一方的な会話で成り立つ変わったタイプの作品。
あなたは「彼は、」何だと思いますか?
よもやまコート戦争
けもにゃん 著
獣人の登場するポップな世界観での寓話です。
人間も獣人もおんなじなんだねえ。
いい子だね!
化け犬 著
人とケモノが共存するが、その設定が面白い。
こんな共存の仕方もアリなのかも。
決意 ~鬱病と自閉症スペクトラム~
ストロム 著
珍しい人間と獣人の立場が対等でない小説。
そこで苦しむのは現実社会を思い起こさせます。
短編
長い冬(大賞作品)
楽来一知 著
短編という制約の中でケモノのエッセンス、SFのギミックを綺麗に描ききった作品。
非常に丁寧な描写を重ねることで、主人公たちに生命を感じます。
ラストはいくつも張っていた伏線が回収され、感動の涙すら出てきます。
今日、気付いた(大賞候補作品)
大竹和竜 著
現実空間にもう一つの現実世界(=気付いた世界)を重ねるという大胆な作品。
さらにミステリーの要素も加わり、もっと先が読みたくなるような作品です。
忠犬の掟(大賞候補作品)
ラグス 著
我々の生きる現実世界を犬目線で語るという面白い試み。
コメディ作品として完成度は非常に高いです。
イマジナリー(入賞作品)
岸間夜行 著
主人公にしか見えない存在が、主人公の成長とともに関係性が変化していく、というストーリー。
ぼく自身、「オトナになること」を意識することが多いので、この物語にはぐっとくるものがあります。
影の在処(入賞作品)
キプラ 著
ゲームの世界から抜け出せなくなった主人公という設定は以前からよく見ますが、もしケモナーがケモノアバターから抜け出せなったら?というお話。
わくわくする展開ではあるものの、実際に自分の身に起こったら?と考えると非常にリアルです。
魂の自由、その器のカタチ(入賞作品)
コンノスケ 著
獣人になりたい人間がいるように、人間になりたい獣人もいる。
そのミスマッチが生んでしまう悲しみを描いた美しい作品です。
間の悪い刑事
大潮十六夜 著
ケモノを題材にした本格ミステリ!
全然想像もしてなかったので非常に面白いです。
天丼展開もだんだん心地よくなってきます。
獣の童話の別の解
貴金属 著
ダークファンタジーでなかなかグロテスクなので人を選ぶかも。
でも合ってる人には世界観がたまらなく好きなんじゃないかな。
のじゃたぬ令嬢作家志望!
夜狐紺 著
エッセイ風なポップな小説。
主役達のキャラが立っていて、読んでてとても楽しい。
出来ないことばかりの魔法の国
Ring_chatot 著
現代風な召喚もの。
人間オタクな獣人、設定がすでにおもしろい。
ラビットフット
コリンス 著
気がつけばケモノの姿になっていた!
誰もが一度は妄想する設定のファンタジー。
未完になっているのがちょっと残念、続きが読みたくなりますね。
以上となります!全28作品、ぜひみなさんも読んでみてください~
[…] 場所とはいいましたが、物理的な場所だけを指すわけではありません。その一つの形が、2020年後半に行った「ケモノストーリーコンテスト」です。ケモノ小説書きが、ケモナーの仲間であると改めて確認する場所を作りたいという思いからこの企画は立ち上がりました。結果として、非常に大盛況で終えることができました。応募者はもちろん、ケモノ小説という媒体を愛するみなさんにぼくの想い(JMoFの想い)が届いていればいいなと思っています。※あくまで「ケモノストーリーコンテスト」はJMoF実行委員会が行った企画ですので、ぼく個人で行われたものではありませんので、ねんのため。 […]