まとめ
- ネガティブな意見ではなく、単純になんとなく変わってきたなあという感覚を明文化してみた
- ケモノコミュニティはよりパッシブなコミュニケーションが増えた
- コロナによりイベントが減ったからかもしれないし、そうじゃないかもしれない
コロナでイベントが減った
それ以前については言及を避けることにするが、2011年にふぁ~すとが開かれてから(あるいはJMoFやkemoconが定期開催されるようになってから)ケモノコミュニティの中心はオフラインのイベントにあった。
実際コロナ前は大規模イベントの参加者数は増え続ける一方だったし、それは疑いようがないんじゃないかなと思っている。コミケで島を形成するほどだったケモノサークルが今ではまばらになり、けもケットに集中するようになったのも、ケモノイベントがコミュニティの中心にあることを裏付けているように思う。
その時代のケモノイラスト・ケモノ着ぐるみを介したコミュニケーションは、もちろんSNSを利用したオンラインのコミュニケーションもありつつも、やはりイベントで直接交流することに重きを置かれていたのではないかと思う。ケモノ着ぐるみの絶対数の増加もそれを後押ししていて、(賛否あるが)「直接モフる」ことが重要な地位を占めているケモノ着ぐるみ文化では、やはりオフラインで直接コミュニケーションをすることが大事だったのだ。
それが、コロナが蔓延してイベントが開催されなくなった。オフラインでの繋がりが基本になっていたケモノコミュニティにとって、それは大事件だった。
パッシブなコンテンツの増加
ケモノイベントの減少とほぼ同時期に、新しい形のケモノコンテンツが人気を集め始めた。動画コンテンツ、Vtuberといったものだ。
これらのコンテンツはイベントがあり、直接コミュニケーションが取れることを前提としない。コンテンツの登場自体はコロナ情勢と直接の関係はないと思うが、これらが人気となっているのはイベントの減少と重なる部分があると思う。
そしてこれらに共通するベースは「キャラクターのブランディング」だ。
それにより、既存のイベントを介した大規模なコミュニティではなく、そのキャラクターを中心とした小規模なコミュニティが構築され、それは必ずしもイベントの開催を前提としない。まさに時代に適応した新しいコミュニティなのだ。従来のコミュニケーションがよりアクティブなもの(自発的なコミュニケーションを前提とするもの)だとすれば、新しいコミュニケーションはよりパッシブ(受動的なコミュニケーションを前提とするもの)だといえるだろう。
今後どうなっていくのかは未知数
コロナ情勢が落ち着いてきて、ケモノイベントが再開されつつある。やはり新しいコミュニケーションの形が生まれつつも、従来のコミュニケーションも相変わらず求められている裏付けであると思う。
ただそもそものコミュニケーションの前提の形が違うコミュニティが混ざり合っていった時、どういう形に変化していくのかは未知数だ。
また、変化できるコミュニティは長続きするものだ。これは生物/ミームの性(さが)である。今後のコミュニティの変化を楽しんでいきたいと思う。
駄文:個人的にはどう思ってるか
ぼくがケモノコミュニティに一番求めているものは、キャラをきっかけにしつつも人と人とのコミュニケーションなので、やっぱイベントやオフが欲しいかな。ケモノをきっかけに、様々な背景を無視して対等にコミュニケーションが取れることが、ケモノコミュニティの一番の強みだと思ってるので、いろんな人と仲良くなりたいです。上述の理由でキャラ垢とかもあんまり得意じゃないです。ごめんなさい。
ぼく個人はあんまり活動の仕方を変えないと思います。ばけねこだったりばけもだったりランピィだったり化着眠猫だったりしながらうにゃうにゃしていくと思います。