振り返り企画、映画編です。
過去に見た映画を再視聴して、簡単にレビューしていきます。
映画はぼくを作っている大事な要素のひとつ。
できれば映画館で見て、音、映像、空気、すべてを味わいたい!
映画はストーリーだけでなく、空間そのものを演出しているものだと思ってもらえるような紹介をしていきたいです。
「ディア・ハンター(原題:The Deer Hunter)」
監督:マイケル・チミノ
脚本:デリック・ウォッシュバーン
公開年:1978
制作国:アメリカ
この「ディア・ハンター」は、どうしてもこの振り返りをする上で、最後に紹介したい映画でした。
今まで生きてきて、一番の衝撃と感動を受け、本当に大好きな作品です。
ですが、今までどうしても見返すことができませんでした。
それは、この映画を見終わったときに感じる喪失感があまりに大きすぎるためです。
今回記事を書くために観て、とてもしんどかったと同時に、やはり最高の作品だと思いました。
本作では男同士の友情がテーマとして扱われます。
そして、世界で一番酷かったともいわれる、ベトナム戦争を経て、彼らは変わってしまうのです。
前半に描かれる、冗長とも思えるほど長い幸せなシーンを、ラストを知っている身からすると涙無しでは見られないのです。
人は時として幸せだった過去に戻りたくなることがあるかもしれません。
ですが、それは叶わないのです。
今を、生きていくことしか、我々にはできないのです。
だからこそ、いずれ過去になっていく今は美しい。
それを皆さんにも知ってもらいたく、この映画を紹介しました。ぜひ。