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ばけもトレースその5:映画編2、ガス・ヴァン・サント「エレファント」

投稿日:2021年2月6日 更新日:

振り返り企画、映画編です。
過去に見た映画を再視聴して、簡単にレビューしていきます。

映画はぼくを作っている大事な要素のひとつ。
できれば映画館で見て、音、映像、空気、すべてを味わいたい!
映画はストーリーだけでなく、空間そのものを演出しているものだと思ってもらえるような紹介をしていきたいです。

「エレファント(原題:Elephant)」
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ガス・ヴァン・サント
公開年:2004
制作国:アメリカ

さて、第2回にして早速サブカル映画をぶち込ませていただきます。
ガス・ヴァン・サントの名作「エレファント」です。
サブカル映画とよぶのも、メジャーな配給会社から大規模に公開されていないため、自分から情報を探しにいくような映画好きでないと、なかなか観る機会がない映画だからです。
かといって面白くないかといえば、、、実際面白いかどうかといわれると微妙な作品です。
しかし、衝撃はすさまじいです。
ぼくのいい映画の基準として、「感情を揺さぶられるかどうか」というのを一番に考えていて、その観点からこの作品を選ばせていただきました。

ぼくが初めてこの映画を観たのは深夜のテレビ、たまたま放送されていたところを偶然見つけ、最後まで観たのでした。
そこで、今までエンタメ映画しか観てこなかったぼくにとって、人生を変えるほどの大きな衝撃を受けたわけです。
盛り上がらないストーリー、無音の場面の連続、クソどうでもよい会話。
すべてが初めての感覚でした。

テーマはコロンバイン高校で実際に起こった銃乱射事件。
実際に起こったこの事件はどんな風にして起こったのか?それが加害者目線、被害者目線で描かれます。
被害者にとっては青天の霹靂となるこの事件の前には、退屈な日常が続いていました。
もちろん加害者たちにも、生活があったわけです。
それを生々しく描いたこの作品は、世界を代表する映画祭、カンヌ映画祭で監督賞とパルムドール(最高作品賞)を受賞しています。

ぜひ、興味を持っていただけましたらみなさんにもこの映画を観て、日常のはかなさ、事件の凄惨さ、そしていま何事も無く生きているということの尊さを感じてもらえればと思います。

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