振り返り企画、音楽編です。
持っているCDを改めて鑑賞して、簡単にレビューしていきます。
ぼくにとって大事な要素2つめは、音楽。
ダウンロードやストリーミングで聴くこともありますが、CDを買うのも大好きです。
家でCDを再生するときはイヤホン・ヘッドホンではなくスピーカーで聴くのもちょっとしたこだわり。
少しでもこんな音楽があるんだと知ってもらえればうれしいです。
「Transmissions」
アーティスト:Global Communication
発売:2020
(Pentamerous Metamorphosis 初出:1993年)
(76:14 初出:1994年)
今回はGlobal Communicationの作品集、「Transmissions」を紹介します。
Global Communicationは古くから前回紹介したAphex Twinと親交が深いことでも知られており、同時にエレクトロニカ音楽の基板を作ったアーティストの一人です。
このCDは3枚のCDのリマスターとなっており、1枚目は1993年にChapterhouseというシューゲイザーバンドのアルバム、「Bloodmusic」の特典ディスクとして製作された、Bloodmusicの楽曲のアレンジをした「Pentamerous Metamorphosis」というアルバムです。
この時点でGlobal Communicationのスタイルは固まっており、原曲の世界観を超え、独自の世界を展開しています。
特に最後の楽曲、Track 5. “Epsilon Phase”は圧巻で、フレーズを繰り返しながら徐々に展開していく壮大さに圧倒されること間違いなしです。
続いての2枚目はエレクトロニカ界でもはや伝説となっているアルバム「76:14」のリマスターになります。
アルバム名は全曲のトラック長を指しているのですが、各トラックの楽曲名も同じくトラック長になっており、タイトルをつけ具体的な何かを曲から想像することすら拒んでいるようにも感じられます。
おすすめはTrack. 2 “14:31″、常に刻まれるメロディーは時計の針の音を想起させます。
そんな中で透明感のある美しいメロディーが奏でられ、実際に流れる時間を忘れてしまいそうになります。
最後の3枚目は「Curated Singles and Remixs」となっており、EPやリミックス参加作品などが詰め込まれており、Global communicationの様々な面を知るのに最適なディスクとなっています。
特にPentamerous Metamorphosisは滅多に再販がされず、満を期しての再録になります。
ぜひとも多くの人に手に取っていただければと思います!